「棟内に部屋を用意したので、そこに住むように。」 上からそんなお達しが出てから、4ヶ月。 今まで実費で払っていた家賃も光熱費も無くなり、食べるものは豪華になり、私とはいえば手放しで喜んだが、なんだかここに来てから体調を崩す事が多くなった。 「――どうしたの?また具合…悪い?」 雷蔵が心配そうに背を撫でてくれる。 「昨日酒盛りに付き合わせ過ぎたか〜?」 三郎がニヤニヤとふざけて言うと、雷蔵が「こら!」と一喝した。 「…うん!実は三郎の言う通りなの〜!ごめんね、雷蔵。ちょっと部屋で休んでくるね!アハハ…」 無理して笑い部屋を出る寸前見えた、二つ並んだ心配顔に申し訳なくなる。 部屋に戻り、だるさと気持ち悪さを抱えた体でベッドに倒れ込んだ。 (…おかしいなぁ、最近、体…なんだろう…。) 危険なものを扱う場所なのでと、社内で設ける月2回のメディカルチェックだってしっかり受けて気を付けているのに。 ちょうど手に当たったリモコンのボタンを適当に押し、テレビからは最近頻発する感染症のニュースが流れる――。 →リビングスペースへ →廊下へ <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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