小説(●^o^●)

妃芽日和★、

『妃芽日和★、』

「遠藤 妃芽」

「は―――・・・ はい?」

何なんだろう?
成績優秀(自分で言ったら悪いけど)
成績優秀な私が、
職員室に呼ばれるなんて――・

「高校に行かないのか?
どうして―――?」

「その事ですか?
谷森先生、 私の決めた事ですから、気にしないでください。」

「成績がトップレベルな遠藤は、今頑張れば将来自分の好きな就職につけるぞ。」

「ええ、そうかもしれません。
でも―――――。」

だって、私の行きたい高校には、アイツが居るじゃない――。

「先生。 気になさらないで。
私も自分の行きたい就職に行けなくなるのは十分理解しているの。」

「では、そんなに言うなら
また話そう。 今度、また気持ちが変わるかもしれない。」

「はい。また今度話しましょう。ですが――――。」

「なんだ?」

「私の気持ちはずっと代わりません。」

「――――ッ!」

ガラ・・・。
私は絶対代わらない!
アイツ―――・・・。
駿太郎が居る限り高校に行きたくないんだから!!

「妃芽〜〜!
まだ高校に行きたくないの?」

「ええ。 私は中学を卒業したら、パパの会社のお手伝いをするのよ!」

「そっかァ〜。
妃芽のパパさん、大きいファッション会社の 社長さんだ!」

「芽瑠、一緒に高校行けなくて御免。」

「私、妃芽と一緒に行きたかったんだよ? でも、しょうがないよね―――?」

「こればっかりは――・・・。」

駿太郎は、小さい頃から
ずっと一緒。
幼なじみだったんだけど――。
付き合い始めてから、
仲が急に悪くなっちゃった。

「妃芽、もしかして、
駿太郎君の事で
高校行きたくないの――?」

「――――ッ!」

「そうなのね? 駄目だよ!
妃芽の偉い能力が、
高校行かなきゃ超もったいない
よオ!」

「だって、アイツ、
他の女と平気でしゃべるし、
話しかけてもらえないもん。」

「それだけ――――?」

「―――。」

だって、 そんな彼氏と
学校に居るの気まずいもん!!

「うわあん!」

「キャッ! 妃芽、御免ね!!
なんか悪かった??
泣くとは思ってなくて―――。」

「芽瑠。」

「何?」

私達――――。
もう―。

「別れようかな。」

そういった瞬間、
職員室のドアが開いた。

「妃芽―――?」

「あ――。 駿太郎!」

何で? どうして――・・・。

「どうしてココに居るの?
私達の話、聞いてた?」

私はこの時、
聞かれてた方がいいと思った。
だって―――。

『別れたほうがいいと思ったから―――・・・。』

「何で泣いてるの?」

「期末テストの点数の話!
妃芽、落ち込んでるの!」

芽瑠があわてて嘘をついた。
暖かい優しい言葉――。
デモ、なんだか本当の事を言ってほしかったって思ったよ。

「なァ〜んだ! 俺は十点だぜ!??」

何それ――。 よくそんな堂々と言えるね。

「駿太郎、あとで話してもいいかな?」

「? あァ。」

駿太郎が見えなくなると、
芽瑠がとっさに聞いてくる。

「別れるって―――・・・?」









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