セーラームーンK

うさぎ 原作 美奈うさ はるうさ

どうして‥そんなこと言うのだろう


うさ『いつまで私を通してセレニティの面影を追うつもりなの?』


美奈『‥‥えっ?』


うさ『あたしは確かにセレニティの生まれ変わりだけどセレニティじゃない。月野うさぎよ。』


真っ直ぐ見つめてくる その瞳


美奈『‥‥‥』


あたしは何にも言えなかった


うさ『ねぇ…いつまで過去にしがみつくの?どうして前を見て歩かないの?』


責めるような瞳で見上げてくる


美奈『忘れちゃダメだから‥セレニティを守れなかったこと‥』


弱々しく呟くと


うさ『いいんだよ。忘れて‥』


美奈『な、なにを言って‥』
 

うさ『セレニティが‥わたしが良いって言ってるんだから』


美奈『うさぎちゃんはセレニティではないじゃない!!ハッ‥』


うさ『そうだよ。例え生まれ変わりでもセレニティでない‥だからセレニティとしてでなく月野うさぎとして傍にいてよ(ぎゅっ)』


弱々しく抱きついてくる うさぎ


美奈『うさぎちゃん‥』


うさ『もう護られるだけはイヤなの‥』


美奈『うん‥』


うさ『お願いだから‥今を生きようよ…』


泣く お姫様をヴィーナスは‥いや美奈は愛おしそうに抱きしめるのを僕たちは離れたところで見ていた






みち『相変わらず あの二人は仲良くて嫉妬してるの?(笑)』


クスクス笑う僕のパートナー


はる『別に‥』


素っ気なく答えると


みち『本当あなたたちは似てるわよね…』


はる『‥‥‥‥どこが?』


みち『前世から報われない恋をしているところ』


はる『‥‥‥』


みち『そしてあなた達だけ前世の記憶がハッキリあり前世に縛られ生きてるところ』


はる『‥‥‥そうかもな(なぜ僕と彼女がより早く記憶が目覚めたのは、それぞれのリーダーとしてだと思った。でも本当は‥)お姫様が愛おしくて好きで‥そんな彼女を護れなかった自分が憎くて仕方ないからだ‥』


みち『‥‥‥泣いてるの?』


はる『泣く権利なんてないよ‥。それより早く ここを去ろう。これ以上ここにいたらガマンできなくて駆け寄りたくなる』


みち『そうね‥まだ時がくるまで会ってはダメね。あと、もう少ししたら‥』


鏡をみて哀しげに呟く みちる


はる『彼女が力を付けるまでの辛抱だよ』


みち『クス♪辛抱しないと辛いのは貴方の方でなくて?(笑)』


はる『み、みちる///』


ボクが真っ赤になると、みちるは可笑しそうに笑った 

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