クラウンにて 海野『そういえば、うさぎさん泊まりに来たそうですね』 なる『えぇ♪中学卒業以来ゆっくり話しも出来なかったから話し弾んで朝方まで話しちゃった』 海野『よかったですね♪で、あの人たちから独占できて、どんな気持ちですか?(笑)』 珍しく意地悪そうに笑う海野 なる『‥‥‥』 あたしは図星をつかれ黙ってしまった 海野『くすっ(笑)すみません♪あまりにも、なるちゃんがうさぎさんの名前を愛おしそうに言うんで意地悪しちゃいました(笑)』 真っ直ぐ見つめてくる海野 なる『‥‥意地悪///』 海野『クスクス♪まぁ浮かれるのも分かりますが、しばらくは一人にならない方がいいですよ。女性の嫉妬は恐ろしいですからね』 窓から外を眺める海野 なる『‥‥‥‥嫉妬されても一緒に居たかったの』 あたしが小さく呟くと海野は小さく笑って 海野『うさぎさんたちは街でも仲良し五人組で有名です。亜美さんは学校のレベルを落とし、木野さんと愛野さんは推薦を蹴って十番高校に入学。本当は火野さんも十番高校に来たかったらしいが政治家のお父さんに反対されたそうです。』 なる『‥‥‥』 海野『そこまでして、うさぎさんと同じ学校に入ったなんて凄いですよね‥。中学時代から知ってますが‥あの四人をつなぎ止める、うさぎさんは凄いとしか言いようがないですよ(笑)』 なる『うん‥そう思う。』 海野『中Aの時から、うさぎさんの周りには、あの四人がいましたよね。まるで彼女を自分たちの檻にいれるかのように誰も寄せ付けなくて、時折見せる‥愛野さんたちの鋭い瞳が怖く感じました‥』 なる『うん‥』 海野『でも、うさぎさんにだけは優しい瞳で‥切なそうに見つめているから‥なるちゃんは一歩後ろから見守ることにしたんでしょ?自分には護る力がないから』 なる『海野も気づいてたんだ‥うさぎたちのこと』 海野『えぇ‥。うさぎさんもですが、あの4人もモテるんですよ。ボクの学校にも好意を寄せる人たちがいますが誰一人想いを伝えない。それどころか誰も近寄らない‥。うさぎさんを想う4人に較べて自分の気持ちなんて薄っぺらく感じてしまうし‥何より、あの4人の覚悟した瞳を見たら近寄れませんからね』 なる『うん‥あの4人には、うさぎを護る力がある。何があっても護ろうと覚悟を決めた瞳‥』 しばらく静寂が続く そして静寂を破ったのは なる『いつか本当に会えなくなる日が来る前に、愛野さんたちから1日でも、うさぎを独り占めしたかったの(泣)愛野さんたちに憎まれてもいい‥もう一度うさぎの傍にいたかった‥(泣)』 思わず涙があふれ止まらなくなった 海野『本当‥うさぎさんは罪な人ですよね(笑)』 笑って、あたしの頭を撫でる海野 海野『何があってもボクは、なるちゃんを護りますよ‥‥月の女神を愛する騎士(ナイト)達からもね(笑)』 なる『ありがとう‥海野(泣)』 海野の想いが優しすぎて、また涙がこぼれた いつか本当に会えなくなる日が来る でも、あたしは永遠に‥あんたの親友でいるつもりだからね [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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