どれみちゃんは誰にでも優しい。 そんなところも好きになった一つだけど、時には、その優しさは傷つける。 私は、どれみちゃんに好きだといった。 でも、どれみちゃんは困った顔をして｢ごめんね｣と言った それでも隣に居たくて、親友というポジションを利用して傍にいる どれみちゃんは内心 気まずいだろうけど変わらぬ優しさと笑顔くれる 嬉しいと思う反面、好きでないなら優しくしないでと矛盾した思いが波のようにくる 今日は皆と夏祭り。 やっぱり好きな人と一緒に回るなら少しだけ期待して浴衣を着た。 歩きづらくて置いてかれそうな私の手をとり歩行を合わせて歩いてくれる どれみちゃんにドキドキが止まらなかった 下駄の緒がとれて、今どれみちゃんにおんぶされている 心臓の音 聞こえませんように 皆は先に花火を見る場所を確保するため先にいっている 今は2人だけ ｢おんぷちゃん。浴衣似合ってるよ。｣ ｢ありがとう。｣ どれみちゃんに振られてから2人きりになるのは初めてだった 気まずさから素っ気なく答えてしまった せっかく褒めてくれたのに ｢……最近お仕事ムリしてるんじゃない？ここんとこ疲れた顔をしてるよ｣ ドキッとした わたしのことを気にかけてくれたんだ… ｢ちょっと無理したかも。でも明日休みだから、ゆっくり休むわ｣ ｢そっか。よかった｣ 笑顔を向けられ、ドキドキが止まらない。 好きだという感情が大きくなる ｢どれみちゃん…好き｣ 小さく呟く ｢うん…｣ どれみちゃんも小さく頷く｢どれみちゃんが好きだよ｣どれみの背中に顔をくっつけ泣いてしまった ｢うん…｣ どれみは背中に、おんぷの涙を感じながら頷く 涙を拭いてあげたいけど、それをしちゃいけないと思った。 振る方も振られる方も お互い傷つく それが片思いの辛さ [先頭ﾍﾟｰｼﾞを開く] [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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