おジャ魔女B

ご褒美

昼間に見た彼女(かよちゃん)の顔は少し前の私と同じだった。
あの人に救われた。
あの人に出会って自分が変わった。

もし、転校したとき、あなたが彼女と同じクラスだったら学校に来られなくなることなかったでしょうね。
でも、あなたは一年半も、あの人に出会えず学校にも来れなくなった。

もし私が彼女と同じクラスではなかったら今の私になれたかな?

そして貴方は、彼女に出会い…救われた

少し前の私みたいに…。

そして、こう思ってるんでしょうね…
なんで、あんなニブチン好きになったんだろうって…

かよちゃん…あなたにも渡したくないよ…

ホウキに乗り、あの人の家に向かう

あの人の光を浴びたい
あの人に触れたい

窓をコンコンと叩くと、あの人の驚いた顔

「ど、どうしたの?きょう約束してないよね?」

予想した言葉と驚いた顔
あたしは用意した拗ねた顔をした

「あら♪約束しないと会いに来ていけないの?」

そう言うと真っ赤な顔をしてモジモジする貴女

「そ、そんなことないけどさぁ〜///」

そんな彼女を愛しくおもいながら、ベッドに腰かけた
「あのね今日は、ご褒美もらいにきたの♪」

「ご褒美?」

子犬みたいな大きな目を私に向け首を傾げる

「きょう、どれみちゃんたちが来る前に、かよちゃんと お話したの。かよちゃんが学校に来られたら私も嬉しいし……でも……」

不思議そうに見詰める彼女
「それなのに誰かさんたら、こ〜んな健気な恋人の前で、かよちゃんを抱きしめて大好きだよって」

プイッと拗ねた顔をし横を向くと慌てたように変な踊りみたいな動きをする彼女

「えっいやっあの!?あたしの一番は、おんぷちゃんだよ。か、かよちゃんに言ったのは友達としての好きという意味で!」

「うん知ってる♪」

「お、おんぷちゃ〜ん」

どれみちゃんは苦笑して、その場にヘタリ込んだ

でも、彼女は貴女を好きなのよ
誰にも渡したくないの

「ヤキモチ妬くのを必死で我慢したの…だから、ね、ご褒美ちょうだい。」

そう言って目を閉じ唇をつき出した

すると肩に重みが加わり期待した ご褒美が。
口の中にあの人が来るのを迎え入れる

しばらく絡めあい唇を離し目を開けると どれみちゃんが微笑んでいた

そして甘い吐息と甘い声で耳元で囁く

「あんな風に可愛く ご褒美をねだられたら あたしだって我慢できないよ///いっぱい ご褒美してあげるね♪」

身体中に、どれみちゃんの重みを全体に感じながらベッドに押し倒され、私は そのまま夢の中に――。

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