おジャ魔女B

過去から未来へ

ある日のスイートハウスMAHO堂。
ハナちゃんの機嫌が悪く、泣き叫び、みんな困っていた。
そしてハナちゃんの髪飾りから光が溢れ、近くにいた、どれみ君とおんぷちゃんが光に包み込まれ…みんなの前から消えた。


ドテッ

「いった〜〜。お、おんぷ大丈夫か?」

「う、うん大丈夫よ。それより、いったい何が起きたのかしら?」

「光に包み込まれて……そしたら、ここに落ちたんだけど…」

おんぷの手を引っ張り立ち上がらせる。

「ありがとう。ここMAHO堂の近くの公園よね。」
2人とも服に着いた砂ぼこりを払い落とす。

すると、そこに高校生くらいの男女が歩いてきた。

「あ〜やっぱり小5だと小さいな」

そういって赤髪のお兄さんが、どれみの頭を撫でる

「まだまだ幼い顔をしてるわね♪」

笑いながら、どれみとおんぷの顔を交互に見る。
 
どれみとおんぷはポカーンと目の前の高校生たちを見た。

自分たちに似ているからだ…

「やっぱ驚いてるな(苦笑)おれ6年後の春風どれみ」

「わたしは6年後のあなたよ。瀬川おんぷ♪」

しばらくの沈黙ののち

「えー―――!?」

2人の叫び声が公園中に響いた

「やっぱビックリするよな…おんぷ…って」

隣にいた おんぷは、いつの間にか 小5のどれみを抱きしめ頬をスリスリしていた…

「きゃ〜〜やっぱり可愛い♪////」

「うっ…あ、あの///(む、胸が…当たってるんだけど…)」

顔を真っ赤にし、為すがままにされる どれみ。

高校生のどれみは、小5のおんぷに目をやるとむくれているのを見て苦笑していた。

「ごめんな。あいつ、ああなったら止まんないんだよ…」

そう言って頭を優しく撫でる。
顔を赤らめたあと
小5のどれみと高校生のおんぷを見

「ふーんだ。そっちが、小5のどれみ君を取るなら、わたしは高校生のどれみ君貰うからね♪」

そう言って、抱きつき、ほっぺにキスをした。

「えっ////」

狼狽える 高校生どれみ。それを見て、急いで高校生どれみを小5おんぷから引き離し、腕にしがみついてむくれた顔をして、高校生どれみを睨んだ。

高校生どれみは、そんな おんぷを見て苦笑した。
昔の自分にヤキモチ妬くなよ。
でも、妬かれるのも悪くないと思ったり。

そして小5のおんぷは、昔の自分に抱きついていた。真っ赤な顔をして抱きつかれたまま硬直する昔の自分は何だが可笑しくて笑えた。

「そろそろ元の世界に帰る時間だな」

おんぷにしがみつかれたまま、昔の自分たちに言う。

「へっ?帰れるんだ!?よかったな!!おんぷ」

こっちも腕に抱きつかれたまま隣いる おんぷに話す

昔からヤキモチ妬きは変わらないな…と思いながら昔の自分に小さな声でアドバイスを送る

「おんぷはヤキモチ妬きだから、大変だろうけど頑張れよ…って、まだ、お前は そんなの分からないよな(苦笑したあと、昔の自分の肩をガシッと掴み)あと……………これは絶対に覚えておけ…元の世界に戻ったらスポーツをなんかして体力をつけておけ!!」

凄まじい圧力で、言い切り………小5のどれみが「な、なんで?」と聞く前に、光に包まれた。

ドテッ
「「いった〜」」

見渡すと皆の心配そうな顔が…

そして事情を話すと、みんなも不思議そうな顔をし、時間も遅くなり皆帰っていった。

そして未だに、どれみから離れない おんぷ。
そんな おんぷに苦笑しながら、何も言わず どれみは傍にいた。

数日後、未来の自分からのアドバイスを受けスポーツクラブに入り体力をつけることにした。

そして数年後なぜ体力をつけろと言われた意味がようやく分かる どれみだった。

過去の自分たちと別れた高校生どれみたちは…
「っ……も、もう 勘弁してくれよ…おんぷ…もう五時間も ぶっ通しじゃんかぁ」
疲れきった顔で、掠れた声で訴える どれみ

「だーめ♪まだまだ出来るでしょ?それに、いくら昔の自分でも他の女にデレッとしたんだから…浮気したと同じだからね。」

ニッコリ可愛らしく妖しく微笑む おんぷに従うしかない どれみだった。

「っ……(頼むから、もっと体力つけてくれ昔の俺!!)」と心で訴えながら、おんぷの身体がベッドから浮き上がるたび深く押し込んでいく どれみだった。



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