おジャ魔女A

淡い恋 どれおん

これは、小学五年生のときの話。
おんぷちゃんが 、どれみ君に恋をした瞬間です。
************************おんぷは、どれみが何を考えてるか分からなかった。他の男子は自分にベタボレで何でも言うことを聞いてくれたりするのに。
どれみ君はクールで、何を考えてるか分からなくて…冷たいのかなと思ったら、さりげなく手伝ったり優しかったり。
あたしのことも、クラスの女子としてしか見てなくて態度も変わらなかった。

そんな風に思いながら目で追いかけるようになっていった。

昼休み

校庭で友達と遊んでいた。「危ない!!」
いつのまにか、私は彼の腕の中にいた。
「ってー。危ないだろ。周りをみて野球しろ。」
彼は野球のボールから庇ってくれた。
でも、どれみ君の腕が真っ赤に腫れ上がっている。
そのまま先生に病院に連れて行かれ、全治3ヶ月の骨折だった。

次の日 学校にきた どれみ君に話しかける。
「昨日は…ごめんなさい。あたしを庇って…けが させちゃって…」
包帯をした どれみ君を見てられなくて、私は、彼のパーカーの裾を掴んでうつ向いていた。

「べつに…瀬川のせいじゃあないだろ」

「(怒ってんじゃん…) どうすれば許してくれるのよ…」
あたしは彼の背中に額をコツンと押し当てた。

すると彼が手をギュッと握って振り返る。

「そうだな…じゃあ笑ってろ!!昨日から笑ってないだから」
そう言って彼はニカッと笑って、私の頬をつまんだ。
この瞬間から私は彼を好きになったの。
あんなにドキドキをくれる男の子は、いない。
あんなに優しい男の子はいない。
あたしは彼に恋をした。







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