おジャ魔女A

焼きもち どれおん

ハナちゃんが魔法で大きくなり学校にきた話です。
************************春風どれみは焦っていた。いやクラス中が焦っていた。
「ど〜れ〜み」
そう甘えた声で抱きついてスリスリ。
その子は……おんぷではなく、ハナちゃんである。
「(ヤバイな…こんなとこ、おんぷに見られたら…)」と思っていた傍から、クラス全体に紫の影が…
ゴゴゴゴ
(クラス全員ガクガクと震え始める)
「どれみ君…その子は誰かしら?」
とても素敵な顔で笑ってましたが目が…笑ってません「あっ…いや、この子は…」さすがに、いつも冷静沈着な どれみ君も 焦ってます「あっ〜おんぷ」
そう言ってハナちゃんは今度は、おんぷに抱きついてスリスリ。
「だ、誰なのよ。この子は」もう怒り奮闘の おんぷさん。

「おんぷ〜。あたしハナちゃんだよ」

「えっ…ハナちゃんなの?」と驚きながら、どれみ君に尋ねます。

「は、ハナちゃんが魔法で大きくなったみたいでさぁ」
ひそひそと小さな声で教えると…おんぷは何とか冷静を取り戻してきました。

「そうだったんだ…。ハナちゃん。でも…どれみ君から離れて〜(泣)」
いつのまにか、また、どれみ君にベッタリなハナちゃんを無理やり引き離し…
「どれみ君は私のものなの!!いくらハナちゃんでも譲れられないわ」
と言い放ったのである。
どれみは、おんぷの涙を手で拭き取ってあげながら、宥めるため抱き寄せて頭を撫でてあげた(そうしないと泣き止まない上、機嫌が直らないからである)
むろん、その日は普段以上にベッタリで片時も離れなかったのは言うまでもない。 授業中も机をくっつけ、給食は、おんぷはどれみに食べさせて色んな人に見せつけ、MAHO堂では腕を組んだまま離れず…



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