セーラームーンG

うさぎ Nシリーズ 一人ぼっちの恐怖

ギャラクシアとの戦いが終わったあとから敵が現れる数が減り平和だった…
いいや…それは私たちの勘違いだったんだ…


ギャラクシアとの戦いから半年ーーあたしたちは高二になった
相変わらず うさぎの周りには皆が集まって中々二人きりになれないけど幸せだった…


ある日のこと


教室にて


友達と話していたら…


ガラッケ


『愛野〜宦x


クラスの男子が話しかけてきた


美奈『んっ?』


『お前の彼氏 相変わらずドジで転んでるのか擦り傷だらけだぜ(笑)ちゃんと優しく手当てしてやれよ普x


美奈『……えっ?』


『体育で着替えたとき背中や腕や体中に小さい擦り傷あったのを見つけてよ(笑)どうした?って聞いたら転んだって言ってたからさぁ普x


美奈『…………』


黙り込む美奈子


そこに…


がらっ


うさ『あれ?どうしr(ぐいっ)美奈子ちゃんォ』


美奈子ちゃんに腕を引っ張られる


美奈『…………』


無表情のまま腕を引っ張り教室を出ていく


残されたクラスの皆は…


『………お、俺なんか悪いこといったのかォ』


『言ってないと思うけど……』


『な、なんか美奈が怖かった…』


クラスの皆も美奈子の様子に驚いている






空き教室にて


美奈『うさぎ…傷をみせて』


うさ『………やだ』


うさぎ君が目線を外す


美奈『いいから言うこと聞きなさい』


静かに怒る美奈子


うさ『…………分かったよ』


うさぎ君は渋々とワイシャツをめくる… 腕には擦り傷や痣だらけだった
きっと体中 擦り傷や痣だらけにちがいなかった

美奈『なんで私たちに黙って戦ってたのよ(泣)』


うさぎを抱きしめる


うさ『………みんながボクの為に命をかけてまで守るから…。美奈子ちゃんたちは二回もボクのせいで死んじゃった…前世を合わせると三回も…。そんなのボクは望んでない』


歯を食いしばり美奈子を見上げる


美奈『だからって一人で戦うことないでしょゥ』


声を荒げる美奈子


うさ『みんながボクを守りたい気持ちと同じなのに…どうしてボクは皆を守ってはダメなの(泣)一人になる恐さを知らないくせに…』


泣きながら美奈子を見つめる


美奈『……うさぎ』


抱きしめていた力を緩めると…


うさ『もう…やだよ…(泣)皆がいなくなるの…。ボクは戦うことより皆がボクからいなくなる方が怖いんだ…』


泣き崩れ床に崩れる うさぎ


美奈『……ごめん(なでなで)』


抱きしめ背中を撫でる


うさ『ボクを二度と一人にしないでよ…(泣)』


美奈『うん…一人にしないから(ぎゅっ)だから一緒に戦わせて。約束するから。うさぎのために生きて傍にいるから』

うさ『……うん(泣)』






それから数日後


敵が現れ、また皆と戦い始めた
やっぱり、うさぎ君は危なっかしい戦いなので生傷が耐えないので…


美奈子の部屋にて


うさ『うわぁーん(泣)染みるよメ』


美奈『泣かないでよヌ』


うさ『うっ〜(T∧T)』


歯を食いしばり泣くのを堪えながら手当てをしてもらっている うさぎ君を見て…


美奈】この間は大人っぽく見えたけど…まだまだ大人になりきれないようで安心した。うさぎに置いてかれたくないもの(笑)


手当てをしながらクスクス笑う美奈子ちゃんに気づいた うさぎ君は…


うさ『ボクが痛がってるの見て笑うなんて、ひどいよ(○`ε´○)=3』


膨れっ面で見上げる うさぎ君に、ますます美奈子ちゃんは…


美奈『拗ねないでよ宦x


うさぎ君の前髪を触り幸せそうに微笑んだ




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