中学を卒業した うさぎたち。 みんな新しい生活に向けて準備しています。 そんな ある日のこと クラウンにて 美奈『待たせちゃってゴメンなさい』 なる『ううん。いきなり呼んでゴメンね』 なるちゃんに呼び出された美奈子ちゃん 『『………』』 黙り込む二人 静寂を破ったのは… なる『うさぎのこと……お願いね』 なるちゃんだった 美奈『えっ？』 驚く美奈子ちゃん なる『あの子泣き虫でドジで迷惑かけると思うけど……優しくていい子だから。護ってあげて』 泣きそうに微笑む 美奈『なるちゃん』 あわてふためく美奈子 なる『ホントは…ずっと私が側で護ってあげたかったんだけど…あたしには護る力がないから（泣）』 泣くのを堪えながら微笑む なるちゃん 美奈『なるちゃん…気づいてたの？』 驚きを隠せない美奈子 なる『……うん。ずっと…ずっと、あの子の側にいたんだもの…。分かるわよ。』 瞳を閉じ俯く なるちゃん 美奈『………そっか。』 美奈子も瞳を閉じ俯く なる『想いを吐き出したらスッキリした（笑）これからは海野だけ見ることが出来るわ』 スッキリした笑顔を見せる なるちゃん 美奈『なるちゃん』 切なそうに なるちゃんを見る美奈子 なる『そんな顔しないでよ（笑）あたしより美奈子ちゃんの方が……これから…ずっと切ないんだから』 美奈『……うん』 なる『あたしたちは似ているよね…』 美奈『………えぇ』 なる『いつの間にか惹かれ…その想いの鎖に繋がれ生きている…』 美奈『うん…』 なる『あたしは…その鎖から逃げ出しちゃったけど…美奈子ちゃんは…』 美奈子を見つめる 美奈『私は…永遠に逃げ出せないな…。逃げる勇気もないから』 寂しそうに呟く なる『逃げないのも勇気だよ…。私の分まで…あの子を護って』 美奈『うん（泣）なるちゃん…うさぎちゃんを取ってゴメンね（泣）』 小さく小さく泣く美奈子 なる『謝らないで（笑）少しの間だけでも、あの子を独り占めできたんだもの。わたし幸せだったわ。』 立ち上がり歩き出す なるちゃんの後ろ姿を見つめる美奈子 なる『………美奈子ちゃん』 立ち止まり振り向かず美奈子の名を呼ぶ 美奈『……』 美奈子は黙って言葉を待った なる『うさぎを…お願いね』 そう言って、なるちゃんは帰っていった 美奈子は…涙が止まらなかった… [先頭ﾍﾟｰｼﾞを開く] [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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