おジャ魔女

幼なじみ【はづどれ】

私達は、もうすぐ、この美空小を卒業する。
ずっと、ずっと一緒だった…どれみちゃんと別な学校に行くことに決めたのは…私なのに。
ホントは離れたくない。

出会ってから私は何度も、どれみちゃんに救われた。いつもドジで、おっちょこちょいの、あの子だけど…私にはヒーローに見えた。出会ってから…8年。
私はホントに何か変わったのだろうか。

「おかえり。はづきちゃん。」
「外寒かったやろ」
今は、こうして皆と過ごせるけど、もうすぐ…皆と集まることもできない…どれみちゃんとも…。
チロ…

な、…何考えてるのかな
最近どれみちゃんが、ものすごく大人ぽっく感じる…
どれみちゃんの隣
もうすぐ私じゃない
別な人がたっている

どれみちゃん どれみちゃん どうしよう 泣きたいよ
どれみちゃんは可愛い。
勉強やスポーツは苦手だけど、人の気持ちに敏感で、暖かくて、包み込んでくれる人
小竹君とか男女問わず密かに人気があるけど、いつも傍にいれたから私は安心して、どれみちゃんを好きでいられた

学校が違ったら 安心できない 女学院を選んだのは自分なのに。
嫌だ!!私の知らないところで、どれみちゃんの生活 どれみちゃんの友人 そして恋人までできたら

どれみちゃん どれみちゃん
「はづきちゃん。帰ろ」

「ど、どれみちゃん…」

「そういえば2人で帰るの久しぶりだね」

「そうね。……いつも皆と一緒だったから」

「はづきちゃん…」

「?」

「学校離れて、あんまり会えなくなるけど…頑張ってね」

離れる…会えなくなる…分かってるけど、どれみちゃんから聞いたら、ますます胸が苦しい

「うん…あたし、こっちだから帰る」タッタッ
離れるけど 会えなくなる
がっ「きゃ…」どさっ
「痛いよ…」
どれみちゃん…無邪気な顔して残酷だよ
タイムリミットまで…あと5日

どれみちゃん どれみちゃん 何してるの?

テレパシーだよ

えっ?

想いが強いとテレパシーが通じるんだ



昔を思い出した。
あのとき、どれみちゃんは誰にテレパシーを送ったのかな。

泣きたくなるほど、どれみちゃんが好き。
春も夏も秋も冬も、季節を通じて、わたしは、どれみちゃんの傍にいた。
でも、もうすぐ、それも終わりなんだ…

「はづきちゃん…やっぱりここにいたんだ。みんな心配で探してるよ」

ど、どれみちゃんだ

「テレパシーで分かった。呼んでたでしょ?」

「ずっと呼んでた…ねぇ、あたし…どれみちゃ」

「わたしが先に言うよ。あたし…はづきちゃんが好きだよ。ずっと、はづきちゃんにテレパシー伝えてた。そうすると必ず、はづきちゃんが現れるんだ……でも今日は、はづきちゃんから呼んでくれたでしょ?―――うれしかった」

「………どれみちゃん…」

「学校が違っても大丈夫だと思うんだけど…」

「(ぼろ ぼろ)う、うん」

「電話するよ。会いたくなったら会いに行く。テレパシーもあるよ」

どれみちゃんは、わたしの想いを受け止めてくれた

あれから、私達は美空小を卒業した。

いま私は新しい場所で頑張ってます

どれみちゃん…わたしの声 届いてますか?

END

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