あーあ、なんでよりにもよって会いたくない人に会っちゃうのかしらね(-_-) ｢………美奈そんなに露骨に嫌な顔するなよな。凹むぞ｣ その余裕ぶった顔が嫌なのよ…と思いながら ｢衛さん今日は、うさぎちゃんと一緒じゃないんですか｣と話題を出してスルーした。 衛さんは慣れたように苦笑してた。 ｢きょうは家族と出かけるみたいだよ。美奈も会えなくて寂しい1日になるぞ｣ 寂しいですって!!あんたに取られるよりは１００倍も穏やかに過ごせるわよ。 ｢ふーん…ずいぶん衛さんは余裕ぽいですけど｣ 少しトゲトゲしくいったけど変わらず彼は穏やかな顔だった。 ｢ハッハ(笑)余裕なんてないよ。｣ 憎たらしい笑顔。こんなやつのどこがいいのかしら？｢うさの一番は誰だと思う？｣ なんて嫌な質問なんだろう｢はいはい…衛さんでしょう？分かってますよ｣ 拳を強く握りしめた。 なんで、こんな惨めな気持ちにならなきゃいけないんだ。 ｢………はずれ｣ ｢……はあ？うさぎちゃんは一番あなたを好きなのよ。あたしは、ずっと見てきたんだから間違えないわ｣そう言ったら彼が初めて表情を変えた。苦しくて切なそうな目…あたしたちと同じ目だった ｢俺だって傍で、ずっと見てきたんだから分かるよ。…………うさは俺たちのことを同じくらい好きなんだ。一番とか関係ないんだ。一番になりたいとか考えたら…うさと付き合えないさ｣ その包容力に負けた気がした。あたしは……いつか彼に勝てる日が来るのかな。 [先頭ﾍﾟｰｼﾞを開く] [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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