そうだ。最初から貴女は私のものなんかじゃない。 現世で再会したとき。 長かった。やっと分かった。この記憶を想いだし、一番最初に戦士として目覚めた理由が――― 貴女を忘れたことはなかった―――再び出会うために あたしは ここ(地球)に生まれてきたのね――セレニテイ 貴女がプリンセスとして覚醒してから…貴女は塞ぎ込んでいた。 それから毎日 あなたに会いに行く 「美奈ちゃん。あたし大丈夫だから…」 そんなこといいながら、あなたの目は真っ赤。そして食事を摂ってないせいか…ますます痩せ細くなっていた。 「そんな姿をして何をいってるんですか…セレニテイ」 「セレニテイ…か。懐かしいな。ねぇ…なぜ前世で裏切ったと言わないの?」 「あなたは裏切ってない」 「いいえ。わたしは貴方たちを裏切ったわ。エンディミオンを失った私は辛くて、自ら死んだ。貴方たちが悲しむのは分かってたのに…」 まだだ まだセレニテイは遠い こんなに近くにいるのに 「貴女は裏切ってない。……あなたは元から私のものではなかったのだから」 あなたは何もしてない 「ヴィーナス…あなたは私に忠実すぎる…もっと自由になっていいんだよ………責めていいの。罵って何千年分の憎しみを私にぶつけて…」 そうやって…あなたは昔から、いつも私を掻き乱す あなたが、そんなにも心が優しいから私は離れられないのです。 あなたが、どんなに重い罪を前世で置かしただろうが関係ない 今ほど記憶に感謝したことはない 記憶が 私を 貴女に導いてくれた セレニテイの、いや、うさぎの手の甲にキスをする 「な。なに?」 「セレニテイに再びの忠実を」 歪んだ執着と言われても、あたしは貴女の傍にいれれば、それでいい。 たとえ…叶わね恋だとしても。 END [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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