セーラームーン

シークレット ガーデンA【星うさ】

「お嬢様ーお裁縫の時間ですよ」


「…いったかな?」
うさぎ15歳

「こんないい天気に部屋にいられないわ。わたしは、ちゃんとしたレディだもん」

「へーえ、大股開いて木登りするレディか(笑)」
星野17歳

「なんでいるのよ」

「お前が後から登ってきたんだろーが」

「やだもーみないで」

「おい暴れると落ちるって…うわっ」
ばしゃーん
びっしょり
「ごめんなさい。怪我してない?大丈夫?星野びしょびしょだわ。何か拭くものを」

「…お前の方がびしょびしょだろ」

うさぎの頬に手を当てる

「お嬢様ー」

「ごめんなさい。わたし行かなきゃ」

「――――っ、そろそろ潮時かもな」


なんだったのかしら昼間の…なんだかスッゴクどきどきしたわ。あんな近くで星野の顔みたの初めて
あんな…なんだか胸がぎゅうって痛いわ

「(あー昨日は眠れなかったわ)みんな、おはよう」

「おはようごさいます、お嬢様」

「おはよう星野―――!?」

「なんですか」

「星野は今日から執事見習いなんですよ。だから、これからは節度をもって、お嬢様て接することになりますから」

「節度?」

「そう主人と使用人として礼節のある態度を」

「星野。敬語なんて使わなくていいから。今まで通り仲良くしてくれるんでしょう?」

「…そういう訳にはいかないんです。お嬢様」

…それが夢の時間の終わりのはじまりだった

「ようこそお越しくださいました。衛さま にっこり」
「どうしたんだ星野のやつ?」

「どうもしてないわ。ただ主人と使用人としてでしか接してくれなくなっただけ」

「さみしい?」

「さみしくないわ。何いってるのよ。」

でも、うさぎ視線が彼をおってるよ。

「婚約?」

「ああ突然のことでおどろいてるだろうが、いまウチは会社の経営が芳しくなくてね。あぶないんだ。先日、衛くんの両親から援助の申し出があってね。お前と衛くんの婚約を条件にというものだった。わたしも悩んだんだか、この家に仕えているものたちを路頭に迷わす訳にはいかない。守る義務が私にはあるんだ。 衛君とずいぶん仲もよいみたいだし、なにより、お前に苦労させたくないんだ。もちろん、お前が気持ちを優先する。…かんがえてくれるかい?」

「少し時間をちょうだい。お父様。」

「もちろんだよ。きょうは早くおやすみ」


どうして急にこんなことが起きるの。

私一人の問題じゃない。この家全体の皆の人生もかかってるわ。

お父様もお母様も、みんなも、まもちゃんも大好き。
でも、もし星野が―――

「お嬢様、そんな格好ではお風邪をめかされますよ」

「好きよ。星野あなたが好きよ。主人と使用人じゃなく昔みたいにただのうさぎと星野として聞かせてほしいの。わ、わたしのことほんのちょっとでも好き?」

「―――――っ………衛様となら、きっとお幸せになれます。」

「…………そう、ありがと……よくわかったわ。忘れいいわ。困らせてごめんなさい。」

「――うさぎ!…幸せになってほしいんだ。…本当だ」

「…おやすみなさい。」


――…本当だ。―あの時から、ずっとそう思って生きてきたんだ




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