前沢さんは、前に述べた戸小、日小、井小のどこからも来ていなくて、外部からの受け入れで、少し遠い小学校から来ている、とのことだった。 私は海南のように、戸小での友達がいるけど、前沢さんは、そういう友達がいないから、仲良くしたほうがいいのかな、 なーんて思ってた、私がアホでした。 前沢さんには、高1の姉がいるみたいで、一年二組には、高1の姉がいる子が何人かいたので、そこからかなりの友達ができていた。 こうして、一週間が過ぎた。 一週間も過ぎると、通常の授業ばかりになり、残すは部活紹介、仮入部、入部を残すくらいになった。 そこまできてしまうと、もう友達がいる子、いない子の差が歴然としていた。 あのあと、私はだれからも話かけられなかったため、もちろん友達は、海南、そして戸小での友達である橋場春菜くらいだった。 そんなこんなわけだったのだが、海南はおとなしい性格だが、絵が上手で書いてたら、人が集まってくる。春菜ちゃんは、何人か友達ができていたため、ずっと話しているわけにもいかない。 こうして私は、友達の少なさを歴然と感じさせる教室にいることから逃げるために、休憩時間は廊下で過ごすことにした。 廊下なら、去年まで同じクラスだった人が何人か通りかかる。 唯一、孤独じゃなくなる場所だった。 [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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