年に一度、何気に興味を持つ、 些細といえば些細な、 重大といえば重大なイベント。 「離任発表」 そして今回、在籍期間が比較的長かった、担任が転任となった。 入学からお世話になった先生が転任されるのは、とてもつらいことだった。 ・・・ 気づくと、最終日のSHRが終わった。 気づくと、私の頬には涙があふれていた。 ・・・なぜ? 先生が、転任するから? やっと、ガッコウシャカイの地獄から、解放されるから? 前者はきっとあてはまる。 でもね、後者ではないんだ。 なんでか、こんな地獄なクラスにも、 きっと、一年間の間に、愛着がわいていたんだ。 それはきっと、海南はもちろん、倉橋さんたちのおかげもあるんだと思う。 何年も同じクラスだった海南だが、 来年もいっしょにいられる保証はない。 たくさんのさよならが、 今日にはつまっているんだ。 この涙は、いままでの思い出だ。 たくさんの思い出は、涙となって自分から出ていく。 だから、人は涙をながすんだ。 その涙が乾いて、できた隙間には、新しいおもいでが詰まっていく。 だから、つらいガッコウシャカイも、 担任の先生も、 一年二組の私も、 一年二組のクラスメートも、 さよなら。 まだ見えぬ二年の自分、 初めまして。 [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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