2012年04月19日(木)
【金魚荒らし】
子供の頃 道後公園でお祭りがあり、いつも お目当ては、金魚すくい屋だった。
小さい、細いワ金 尻尾の長いリュウ金、には、目もくれず 客引きようの鯉、10 15㎝くらいを 狙う。小さいても 鯉は、鯉。早くて、紙のすくい手よりも 大きい鯉は、難しいのだ。
当時、 一回10円で、10回やって 10匹の鯉を すくってしまう。当然 店の おっちゃんは、機嫌がだんだん 悪くなり、いつも 最後には、もう止めてくれと 言い出す。
鯉を狙っていると おっちゃんは、膝で、ドン と 台ごと キックして、魚を 驚かせて、邪魔をする。
そういう店は、兄貴と 一緒に行って、残らず 鯉だけを すくって、持って帰ってしまう。金魚荒らしの 湯淺兄弟は、だんだん 有名になり、出入り禁止に なったこともあった。
すくい方
必ず 夕方 酸素が少なくなった時間に 浮いた 鯉を 狙う。
成功方は、頭から 入水し、持ち上げた一瞬に お椀を下に 添える方法。一瞬の技。
インチキの方法
紙の下に 指を 三本添えて 一瞬に すくう 目にも 止まらない速さで、バシャっとやると わからず、すくったあとは、下から指で 穴を 開けておく。
もうひとつは、鯉を ずっと 狙った格好から、他の客に、おっちゃんが 釣銭を渡す一瞬に、お椀と 紙すくいを 同時に 入水させ、お椀で すくって、しまう。ハハハ。
すくって、きた鯉は、庭に池を掘って二メートル角くらいの中に 50匹くらい飼っていたが、30㎝くらいまで、育つと よく猫の 餌食に なってしまった。ある時、ヌコの 池で 構えてる姿は、まるで、その頃の 僕 と 同じ目と同じ格好で構えて いたと思う。
08:10
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